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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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理科離れ

今日の日経夕刊にぐるなびの滝久雄さんが「理科離れ」というコラムを書いています。理科離れについては常々考えることがあるので、触れてみたいと思います。理科離れが進む一番の原因は何か分かりませんが、初等中等教育の影響は確かにあるでしょう。私は小学4年くらいのときに生物、特に魚類の研究者になりたいと思ったのですが、それは理科の授業のお陰ではなく、家の周りに自然が残っていてそこで存分遊んだ影響が大きいです。むしろ高校を卒業するまでの間、理科は生物の授業でさえ退屈なものでした。中学時代の若い理科教師などとは折り合いも悪かった記憶があります。それでも理科が嫌いにならなかったのは、幼少の時からフィールドで実際に生物に触れていた経験がインプリントされたからでしょう。フィールドといっても都内の公園ですから、壮大なものではありませんが、子供には充分でした。池には釣り禁止の看板などあったのですが、せっせと釣りをしたり、網を入れたりして生物採取に精を出したものです。管理人さんも見回りに来ましたが、大目に見てくれてました。小学生の社交場でした。緩やかな時代だったのですね。

数年前、某大学での研究会時に、その「フィールド」に30年ぶりくらいで行く機会がありましたが愕然としました。「フィールド」があまりにも整然と区画されて、箱庭的な造りにかえられていたからです。確かに公園としては「きれい」で安全にはなりましたが、平日の午後に遊んでいる子が全くいない公園になっていました。当然、魚を採っている少年などもいるはずがありません。私が生物系に進んだきっかけを作った公園でしたが、今、豊田淳少年が小学校4年生だとして、この公園で遊んで、はたして生物系の研究者になりたいと思うのだろうかと考えました。少し暗澹たる気分になり、その公園を後にしたものでした。

理科離れではもうひとつあります。私は宇宙や天体などにほとんど興味を持つことがなかったのですが、幼少時に住んでいた街が新宿と池袋に挟まれていて、星がほとんど見えなかったことが原因だと思います。私のような平凡な子供はそんなものでしょう。ある対象に触れたくても触れらない、または触れる機会が得にくいと、興味がなかなか持てないというのは子供も大人も一緒でしょう。
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by atsutoyoda | 2011-05-12 22:38 | 教育
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