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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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計算問題

学部生向けの学生実験でSDS-PAGEをやりました。事前に定量した脳や血漿のタンパク質を各々10μg泳動するというシンプルな実験なのですが、10μgの算出法に苦戦しているようでした。計算できないと簡単なバッファーでさえ自分で作れないことになりますから、リアルにやばいと思ってもらわないといけません。計算できない人はいつまでたっても実験者として独り立ちはできませんから、早い段階でマスターしてほしいものです。出来合いのキットなどで試薬作りをしなくても実験できるケースが増えましたが、まったく計算できない人が実験をするのは不可能です。そもそもデータの解釈などもできないでしょう。学生実験は学生に自分の能力を自覚させる場でもあるわけですが、自覚ないままに素通りされてしまうケースが多いです。もっと学生をいい意味で苦しめさせるようなImpressiveなことをやらないといけないのでしょう。生物学はどうも高校教育の影響からか、暗記する学問だと思われている節がありますが、それは誤解です。高校の時に物理、化学選択で、生物の知識がなくて悩んでいるという相談を学生から良く受けるのですが、物理と化学、数学をしっかり学んできた人の方が実験研究にはフィットします。少なくとも生物学は暗記中心の学問であると思っている人よりも数学的センスのある人の方が、今の生命科学研究には向いているでしょう。データ処理や統計なども私の学部生時代よりも格段に高度なものが要求されます。高校の生物は本気になれば1か月くらいでマスターできると思います。若い大学生にはそのくらいのエネルギーはあるでしょう。
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by atsutoyoda | 2011-11-15 21:37 | 教育
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