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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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圧倒的な努力

今日は昼過ぎから夕方までずっと学部生や修士課程の学生さんとディスカッションしていました。進路や就活への疑問などいろいろ話しました。私は今の学生の就職活動や企業の新人採用の在り方などを斜めに見ているのであまり有益なコメントができないのですが、学生がおかれているシビアな状況は徐々に理解できるようになってきました。ゆとり世代とか、企業が採用したいと思える学生が少ないなどとネガティブな表現がマスコミなどで報じられていますが、ずいぶん無責任な論調だと思えます。昨日も書きましたが、協調性とかやる気を重視して専門性を評価をしない企業の内定を取るにはそれなりの「技術」が必要なのだろうと思います。私だったらそういう企業からは内定をもらえないでしょうし、就職したくもありません。やはり専門性を評価してくれる企業の方が仕事するには良いと思えます。大学はあくまでも専門的な教育を学生に施すべきだと思いますが、それが企業に評価されないという状況を大学で教育や研究にタッチする者はどのように理解すべきでしょうか。企業に評価されるような専門的な教育研究をもっと取り入れるということはあるでしょう。そのなかで協調性とかやる気をアップする教育も重視すべきなのでしょう。キャリア教育は私たちの大学でも取り入れつつありますが、いずれにしろ経済界の意向が大学教育にどんどん影響してくることは間違いないです。挨拶の仕方や名刺交換の仕方で終始する大学も出てくるかもしれません。そういう大学が企業、社会から評価されるようになると一気に日本の本来の高等教育は凋落していくように思えます。今はその崖っぷちにいるように思えてなりません。そういうことに気が付いてきている学生もいるのだと思いますが、それがマイナスであるとは言い出しにくい状況にあるのでしょう。いずれにしろ採用を待つ学生は弱者です。

スティーブ・ジョブズが亡くなったときに、あるマスコミが日本の大学からはジョブズのような人材は出てこないだろうというニュアンスの記事を載せていました。例え、日本の大学でジョブズのような人材を生み出せたとしてもそれを活用できる下地が日本の企業にあるのかどうか疑問ではあります。

私が就職活動に苦戦している学生に言ってあげられるのは、今、取り組んでいる専門分野で圧倒的な努力をして、世界にその見識を活かす場所を探してほしいということです。日本にこだわることはありません。私のような教員ができることはその後押しをすることぐらいです。私も正式なビジネスマナーなどは未だによく分かりませんから、専門性に特化した教育で勝負するしかないですね。そういう教育が評価されないということであれば、評価される場所に移るだけです。とてもシンプルなことです。
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by atsutoyoda | 2011-11-22 22:09 | 教育
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