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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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グローバル教育

日本の閉塞を打破するのにはグローバル教育が必要だという趣旨の記事によく出会います。今朝の日経新聞にもその手の記事がありました。大学はグローバル教育で学生を鍛えるべしとのことなのですが、現場にいると違和感を感じます。いまの学生にはグローバル教育以前にやらなければいけないことが多いからです。そもそもグローバル教育とは具体的にどのような教育を指すのか不明です。海外に出てもサバイブしていける能力を養成するための教育でしょうか。海外でサバイブする能力を養成する前に、日本でサバイブする能力を養成するほうが先でしょう。グローバル教育の前に「読み、書き、そろばん」を徹底しないといけません。基礎がないところに、グローバル教育を施しても、意味のないことは自明です。英語はうまいけど中身が無い人と、英語は不得手だけれど中身がある人ではどちらがグローバル人材になりうるかということです。

1mol/LのNaCl溶液を使って、10mmol/LのNaCl溶液を250mL作りなさいという問題を学部2年生に出しましたが、ほとんどの学生ができないのですね。このレベルで研究室に配属されても試薬調整など困難ですが、これが現実です。このレベルでいかにグローバル教育といったところで、砂上の楼閣を作るようなものでしょう。

いまの大学はキャリア教育やグローバル教育に振り回されていますが、本当に必要な教育というのは目の前の学生を直視することで見えてくるように思えます。GPなどの競争的資金に踊らされず、もう少し現実的な対応が必要でしょう。競争的資金を苦労して獲得せずともやれることはいくらでもありそうです。
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by atsutoyoda | 2012-04-24 22:13 | 教育
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