Ami Express


茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

関東畜産学会

今日は朝から関東畜産学会の準備に追われました。昨年、今年と私たちの学部が関東畜産学会の当番校なのです。今年は阿見キャンパスを会場としました。一般演題、ポスター、特別講演全てで20演題くらいの小規模な学会ですが、その分、濃密にディスカッションができるメリットもあります。特別講演ではつくばの動物衛生研究所の百渓先生がヨーネ病についてご講演されました。ヨーネ病の病原菌は家畜や野生動物に感染し、下痢を引き起こし、広範に伝染する病気だそうですが、人のクローン病の原因にもなりうるという恐るべき講演内容でした。この病原菌はミルクや肉などの畜産物にも混入してくるそうです。ミルクを殺菌しても、サバイブする菌がある程度でてきてしまい、かつ、抗原は滅菌しても壊れないような菌体表層の脂溶性分子なのです。日本はともかく、海外の家畜の感染率は高いらしく、畜産物の汚染は深刻だとか。チーズ、粉ミルクなど輸入した乳をベースとした製品のリスクについてもお話がありました。政府や業界からの圧力の話も出てきましたが、差支えがあるのでここではやめておきます。粉ミルクなどは乳児が飲むわけですから、恐ろしい話です。

管理人の研究室の4年生もポスター発表しました。社会性敗北モデルマウスの体重変動を調べた研究と、同じく社会性敗北モデルラットの摂食抑制メカニズムを調べた研究です。マウスの発表をしたTY君は優秀発表賞を受賞しました。ありがたいことです。畜産の研究なのになぜ実験動物としてマウスを使うのかというような時代錯誤的なコメントももらったということですが、まずは良かったです。畜産研究におけるマウス、ラット、(場合によってはショウジョウバエ)の有用性は、意外と畜産研究者には認識されていないようなのです。大掛かりな家畜研究の前にラット、マウスでできることはたくさんあるわけですが。

午後の特別講演は、つくばの畜産草地研究所の鈴木チセ先生が乳酸菌の健康機能性についての研究紹介がありました。免疫系をターゲットとした研究でしたが、管理人が中枢はやらないのか?と質問したら、某乳業メーカーでこの講演の座長をされていた方が業界ではそういう方向で研究が進んでいるとのことでした。次のターゲットは中枢だそうです。
[PR]

by atsutoyoda | 2012-11-10 23:07 | 学会
<< フクレミカンサンプリング 新人さん >>