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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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カテゴリ:大学( 57 )


タイの大学訪問記

3月18日から20日までタイ・バンコクのKing Mongkut's工科大学トンブリ校(KMUTT)と、タイ東北部のコンケンにある総合大学Khon Kaen大学(KKU)を訪問してきました。教育および研究交流の可能性について打ち合わせることが目的です。うちの農学部からは管理人の他に、KD先生、NJ先生、SN先生が同行されました。みなさん、30代で若手です。

まず、KMUTTのSchool of Bioresources and Technologyに行きました。幅広く生物科学を教育・研究している学部のようですが、設備などは我々の想像を超えるほど充実しています。日本の地方国立大学と比較してはいけないのかもしれませんが、ちょっとショックでした。学部紹介のプレゼンテーションも素晴らしく、ラボツアーも慣れていてスムーズで、率直言って、「負けているな」という感じでした。学生たちが熱心に実験している姿も印象的でしたが、それよりもびっくりしたのは教員、学生とも女性が非常に多いことです。Narumon学部長は女性ですし、PIも女性が多かったです(たまたまそういうラボをツアーしただけかもしれませんが・・・)。学部内に巨大なバイオエタノールプラントや発酵飲料工場、創薬研究所などもあり、産学連携が非常に盛んなようでした。日本の大学運営(とくに国立大学)にヒントになりそうなことがたくさん転がっているのではないかと思えました。こういう勢いのある大学との連携は、いろいろな意味で我々にとっていいことがありそうです。

KKUには2年ぶりに訪問しました。ここはタイ東北部の拠点大学で、特に農学部はカサセート大学、チェンマイ大学とともに拠点校になっています。日本のJIRCUSや京大の研究室もありますが、日本との研究教育交流の歴史は長いのです。大学の周囲は広大なフィールドが広がっていますので、フィールド研究する農学者には適した研究拠点でしょう。実験農場にはThai native cowなど家畜も豊富にいますから、日本の大学ですくない数の家畜で研究しているよりも、こういう恵まれた環境で思いっきり研究したほうが学生にとってもよさそうな気がします。海外大学との交流のメリットを探していますが、どうも日本の大学(特に地方国立大学)にとってのメリットは、今まで以上に大きくなっているように思えます。

問題は海外で勉強したいと思う学生がどのくらい出てくるかですが、世間で言われているほどうちの学生たちは内向き志向ではなさそうなので、Double degreeプログラムの準備なども含めて国際交流に少しはお役に立てるようにしたいと思います。

しかし、この時期のタイは暑いですね。ビールはいくらでも飲めます。
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by atsutoyoda | 2013-03-22 18:47 | 大学

公開授業

今日は朝からアミュゼ柏プラザという柏市の施設で公開授業をやってきました。最初何人来るのかなあと一緒に行ったIK先生と心配していましたが、高校生が20名くらい来てくれました。管理人は「動物のこころと遺伝子」という授業をしましたが、最近の研究トピックである、ストレスとエピジェネティクスの話題です。高校生にはかなり難しい話をしたと思います。30分の授業時間では話し切れなくて、中途半端になり悪いことをしました。しかし、授業後にお子さんと一緒に来られたお父さんが手を上げて、スパイン、クロマチンの修飾などは目で見ることが可能なのかという質問をされました。ある程度、知識のある方なのかもしれませんが、非常に良い質問だと思います。精神疾患などでのスパインの動態などは今、まさにホットですからね。すこし関心を持ってくれた方がいたようで、風邪をおして授業しに行って良かったです。本来であれば、高校生からそういう質問が出るとなおいいのですけどね。オープンキャンパスでの研究室公開でもよく質問するのが親御さんというのが気になります。
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by atsutoyoda | 2012-10-06 18:11 | 大学

国立大学への交付金を半減

ある程度、予想していたとはいえ、いざこういう局面を迎えると動揺します。下記、NHKニュースからの引用です。

「赤字国債発行法案」は、29日、参議院で野田総理大臣に対する問責決議が可決され、今後、自民党や公明党が審議に応じない見通しになったことから、成立は極めて難しい状況です。
今年度予算のうち、赤字国債を発行しなくても税収などで財源の裏付けのある予算額は46兆1000億円ですが、財務省によりますと、今のまま予算執行を続ければ、早ければ10月にも歳出がこれを上回り、事実上、財源が枯渇するということです。
このため政府は、予算執行を抑制する方針を固め、来月、全国の地方自治体に支給する地方交付税およそ4兆円の減額や、政党交付金の支給を遅らせるほか、国立大学への交付金といった、いわゆる補助金を半減する方向で、調整を進めることになりました。


ちょうど神田主計官の著書を読み始めました。「まえがき」からして凄いです。日本は歴史的岐路にあるとし、「民族精神の劣化」、「歴史の藻屑になりかねない」、「教育は(中略)、ある世代で失敗すると地獄の悪循環に陥る」、「民族国家の存亡」などという言葉が出てきます。個人的な見解としながらも、現役の官僚がよく書けましたね。すごいことだと思います。「平成24年度文教・科学技術予算のポイント」で神田主計官というのはどういう方かと思いましたが、どうも誤解していたようです。バイオ系の方は最初に山中伸弥先生との対談の部分を読んでみてください。大学教職員だけではなく、大学で学ぶ学生さんたちにも読んでほしい一冊です。

さて運営費交付金を半減されたらどうなることでしょう。

【参考】
「政府 予算の執行抑制の方向で調整」(NHK 8月30日 4時28分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120830/k10014638461000.html

「強い文教、強い科学技術に向けて―客観的視座からの土俵設定」神田 眞人 学校経理研究会 (2012/6/25) ISBN-10: 4902255731 ISBN-13: 978-4902255737 発売日: 2012/6/25

「平成24年度文教・科学技術予算のポイント」
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2012/seifuan24/yosan011.pdf
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by atsutoyoda | 2012-08-30 19:36 | 大学

グローバル人材

大学改革においてポイントのひとつになるのがグローバル人材を如何に養成するかですが、日本企業はかならずしもグローバル人材を受け入れていないという実態があるのだそうです。これが本当だとすると大学でグローバル人材を養成しても、大学院重点化とおなじようなことにならないかと思えます。オーバースペックな人材というわけですね。たしかに日本企業が学生に求めるのは、「協調性」がいちばんだったかと思いますが、それは日本の企業文化における「協調性」ということなのでしょう。管理人が学生のころは、大学ではなるべく何も学ばずに就職してきて欲しいと言われたものでした。20年前ですが、大学で変な色に染まるのを嫌う文化が企業にあったことは間違いないです。今も本質的には変わらないのかもしれません。

学生を送り出す側としては、学部3年生(最近ではもっと前から)にもなるとひたすら就職活動に追われて、内定取れたと思ったら今度は研修で拘束されるわけですね。ではいったいいつ学生たちにまとまった教育をすればいいのだと思うわけですが、企業がこういう状況を作り出しておきながら、日本の大学教育には期待できないと言われても、なんだかそれは違うだろと思うわけです。大学改革が進んで、グローバル人材を輩出したら、その人材を積極的に採用していただけるような企業はどのくらいこの日本にあるのでしょう。この4月に出された大学改革の方向性ははたして正しいのか、日本企業の実態も踏まえた上でよく精査する必要はあるでしょう。オーバースペックな人材を輩出して、人材をだぶつかせるほどの財政的な余裕がこの国にはあるかということです。

【参考】
「日本企業は本当にグローバル人材を求めているのか」(佐々木 俊尚IT進化論)
http://www.ngs-forum.jp/rblog/detail.php?cno=300

"Young and Global Need Not Apply in Japan"(The New York Times, By HIROKO TABUCHI
Published: May 29, 2012)
http://www.nytimes.com/2012/05/30/business/global/as-global-rivals-gain-ground-corporate-japan-clings-to-cautious-ways.html?pagewanted=1&_r=4&emc=eta1
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by atsutoyoda | 2012-08-27 19:22 | 大学

大学院修士課程入試

大学院修士課程の入学試験がありました。管理人が所属する専門分野も10人ほど受験生がいましたが、これだけの数の受験生を集めたのは久々のように思えます。昨年度はたしか受験生3名でしたから、ずいぶん変動するものです。受験生はやはり研究職希望の人が多いようです。まだ、研究室に入ってきて日が浅い人たちですから、研究職がどんな職か理解できていないところはあるでしょう。非常に少ないポストをめぐって全国(世界?)の優秀な人材が争うことなどまだ知らないことでしょう。現実を知るようになれば、研究職希望などとは言っていられなくなるのですが、まずは初志貫徹できるように日々努力していただきたいと思います。とにかく研究が好きで、週末も研究せずにはいられないという人こそ、大学院に残っていただきたいと思います。ぼちぼちスタートラインが見えてきました。夏は研究を本格的にスタートするのによい時期でしょう。友人がバカンスを楽しんでいる間に一歩でも前に進む努力をしてみてください。その積み重ねが5年後、10年後にあなたをどう変えているか、想像してみてください。まずはお疲れ様でした。
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by atsutoyoda | 2012-08-04 16:55 | 大学

必要のない書類の作成について

大学教員は年間を通じてさまざまな学内外の書類を大量に書きます。研究費の申請書のような重要度の高い書類もありますが、これは不必要ではないかという書類を書かされることもかなりあります。今日も科研費の間接経費に関する学内書類が不要ではないかと事務方に意見しました。些細なことですが、こういう指摘を教員側から事務にすることは大事なことだと思います。漫然と膨大な時間を必要度の低い書類作成に割くというのはとてももったいないです。雑用に忙殺される教員の時間が増えれば、教育や研究のアウトプット低下に直結します。

管理人はある財団から奨学寄付金をいただいたのですが、それを大学に寄付したいと申請しました。待てど暮らせど反応がないので担当者に問い合わせたのですが、寄付金の申し込みを申請してから、実際に研究室で研究費が使えるようになるまでに7つの事務的なステップを踏むのですね。大変な作業ですし、時間がかかるわけです。共同研究の申請手続きなども時間がかかります。共同研究は相手があるわけですから、手続はスピーディーに行えるような事務体制を作るべきだと考えます。小さいことですがこうした事務作業の改善の積み重ねが教育や研究の推進につながると思えます。大学改革においても事務作業の簡素化が必須でしょう。
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by atsutoyoda | 2012-07-24 18:56 | 大学

オープンキャンパス

今日は農学部のオープンキャンパスでした。来訪者は600人を超えたそうで昨年よりも大幅増です。ありがたいことです。研究室公開ではマウスの環境エンリッチメントケージを展示しました。4年生のTY君とKH君が概要を上手にプレゼンしてくれました。おかげで盛況だったようです。管理人は入試相談コーナーで受験生の相談相手をしていましたが、こちらも盛況でした。例年そうなのですが、お母さんが熱心ですね。受験生ではなくお母さんだけが相談に来るケースも多いです。熱心に質問するのも受験生よりはお母さんなのですね。大学の広報がどこをターゲットにすれば良いのか把握できます。

次回は11月の農学部学園祭にミニオープンキャンパスをやることになるでしょう。その前に来週土曜日は水戸本部のオープンキャンパスがありますね。農学部の一部教職員、学生も参加します。

【参考】
「オープンキャンパスのパンフレットを掲載しました」(茨城大学)
http://www.ibaraki.ac.jp/news/2012/07/181017.html
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by atsutoyoda | 2012-07-21 18:17 | 大学

農学部オープンキャンパス

この週末、21日土曜日に茨城大学農学部のオープンキャンパスがあります。さまざまな企画がありますが、研究室公開もあります。管理人も農業工学のOT先生との共同研究を紹介することにしました。「動物にとって快適な環境とは何か?」についての研究ですが、動物科学と機械工学をハイブリットするとこういうことができるという実例をお見せします。高校生だけでなく、幼稚園、小学校の子供達にも楽しんでもらえるような企画ですので、お誘い合わせの上、是非ご参加ください。下記にオープンキャンパス全体の簡単なプログラムを転載しましたが、この小所帯の学部でこれだけの多様な企画が実施できるのもうちの学部の特徴だと思います。

【参考】
「2012年茨城大学農学部オープンキャンパス」
http://www.agr.ibaraki.ac.jp/news/H24.amiOC.pdf
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by atsutoyoda | 2012-07-17 19:35 | 大学

172本の捏造論文

この麻酔科医は20年間で「212本」も論文を書かないといけないような環境にいたのでしょうか。ひどい話だということで片付けるのではなく、なぜ大量に捏造しなければならなかったのか、詳しく調査すべきでしょう。212本の論文のうち、捏造がないと判断されたものが3本だけだということです。この方、172本の捏造論文のためにどのくらいの研究費をつかわれたのでしょうか?

【参考】「東邦大元准教授、212論文中172本が捏造 学会調査本人は否定」(日経新聞2012/6/29 20:17)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2904H_Z20C12A6CR8000/
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by atsutoyoda | 2012-07-02 23:37 | 大学

国立大学改革実行プランに対する学長の反応

昨日19日に国立大学長を集めて国立大学改革実行プランの説明会があったそうです。この改革プランに警戒する学長の意見がずいぶん出ているようですが、これは当然の反応でしょうね。ただ、この日経の記事に紹介されているような学長の発言ははたして納税者に理解されるかです。法人化して10年も経たないのにまた大幅な改革を迫られることに不満が出ることも分かりますが、日本はもうそういう不満を言っておられる状況ではないということだと理解しています。「◯◯村」とか言われて国民に見放される前に手をうっておかないとまずいです。

というわけで、ブログ管理人も以前からこの大学の「新しい取り組み」に関するプランを練っているのですが、上が改革に対して後ろ向きでは何のために苦労しているか分かりません。ラボにこもって研究していたほうがよっぽど有意義です。

【参考】
「国立大改革実行プラン、警戒感強く 「合理化優先」 」(日経新聞2012/6/19 20:48)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1904P_Z10C12A6CR8000/
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by atsutoyoda | 2012-06-20 19:57 | 大学