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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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カテゴリ:教育( 96 )


バレーボール

土曜日に講座の学生たちとバレーボールをしました。研究室対抗ということで5チームが争いましたが、大変盛り上がりました。管理人は二日酔いでチームの脚をひっぱりましたが、5勝2敗で2位になりました。チームには必ず女性か教員を入れることというハンディキャップが良いですね。そういうハンディキャップの対象になったわけです。それはないだろと反論したくなりますが、教員2名と女子学生1名のチームで勝ち進むのは痛快でした。学生さんたちは上手に企画運営していましたね。夜は懇親会があってアカデミックな話もできました。ときどきこういう企画があると講座の風通しがよくなっていいですね。この手のイベント開催ができるかどうかは学部生のキャラクターに依存しますが、今年の4年生はなかなかやるようです。このノリで研究成果も期待しています。
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by atsutoyoda | 2012-06-11 18:35 | 教育

飼料資源科学特論最終日

管理人は飼料資源科学特論という大学院生向け講義を担当していますが、放射性物質の農水畜産物に及ぼす影響について受講生に調べてもらうというものです。今日は最終日でその成果発表会を行いました。今年は6名の受講生でしたので、2名ずつグループにしてテーマを設定してもらいました。それぞれ、海洋生物への放射性物質の濃縮、畜産物の放射性物質汚染、原発事故に関する情報の捉え方の3つのテーマで調査しました。畜産物についての発表で出てきたのですが、独立行政法人家畜改良センターのホームページにいくと、警戒区域内の牛の個体識別番号が公表されています。一部情報開示していない部分があります。これについて聴衆で議論になるかと思いましたが、そうでもなかったのが意外でした。一時的に牛の履歴情報を開示していないのですが、この措置は正しいのかどうかについてもう少し議論してみたかったと思います。今日の講義に参加してくれたYT先生からのコメントですが、汚染された地域の農業はやめるべきか否か、やめた場合に我々にはどういう影響があるのか、低線量被曝による影響とどちらを取るかという議論もしたかったですね。なかなか学生たちがこういうテーマで生々しい議論をするのはまだまだ難しいかもしれませんね。今日はこれから受講生たちと一杯やりますが学生たちの本音を聞いてみたいと思います。

【参考】
「警戒区域内の牛の個体識別番号の公表について」(独立行政法人家畜改良センター 掲載日:平成24年5月2日)
https://www.id.nlbc.go.jp/html/oshirase_back.html#2012050201
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by atsutoyoda | 2012-06-08 17:30 | 教育

教員評価

研究者の業績をどのように評価するかは難しいものです。教員人事や評価では、論文数や論文が載った雑誌のIF、直近の論文数などが使われますが、様々な問題点もあります。下記の論文の著者である宮川剛さんには、飲み会などで研究者の評価法についてのお考えを伺っていましたが、この論文に分かりやすく解説してあります。是非ご一読ください。

大学教員の場合には、教育についての評価軸も必要だと思えますが、これはもっと困難かもしれませんね。スタンフォード大化学科のテニュアを与えるときの評価基準が興味深いです。下記の参考にあげましたが、すなわち、「学科の共通利益のために協力できること」、「よき教師であること」、「模範的な研究者であること」だそうです。さらに、「判断のポイントは、候補者が今後の研究を通じて、化学の発展に対して顕著な貢献をできそうかどうかというところに置かれます。一方、候補者の研究補助金獲得額、論文数、論文が載った雑誌のインパクトファクターなどは、考慮の対象としないそうです。」、ときます。「良き教師であること」はなにを指標にして評価するのかは、とても難しいですね。今のところ使えそうなのは授業アンケートの評価くらいでしょうか。理系だと優秀な研究者や技術者の輩出数は評価すべきかもしれません。ハイインパクトな論文は多産するけど、学生の教育は一切しないなどというラボもあるわけです。

学科や学部、はたまた大学や学会の共通利益のために協力できること、という評価軸はとても重要かもしれませんね。管理人は大学を代表して霞が関にヒアリングに行ったり、学会理事の仕事で週末を潰したりしていますが、大学や学会の共通利益のためにかなりはたらくようになりました。うちの若い教員も研究時間を削って共通利益のために働かされています。従来の論文数に偏重した教員評価法を見直すときに来ているかもしれませんね。一本の論文を書くのにも苦労するような研究分野の若い人はとてもサバイブしていくのが大変でしょう。

【参考】
「科学技術研究における多様なメトリクスの重要性一研究者の視点から」
The importance of metrics for evaluating scientific performance
宮川 剛 (情報管理 55(3), 157-166, doi: 10.1241/johokanri.55.157 (http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.55.157))
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/55/3/55_157/_pdf

「被引用数、h-indexなど計量データに依存した研究者評価に警鐘 - スタンフォード大学化学科前学科長がAngew. Chem. Int. Ed.のEditorialで」(ワイリーサイエンスカフェ)
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=7290
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by atsutoyoda | 2012-06-01 18:55 | 教育

cheer up

学生をcheer upするのはなかなか難しいのですが、共同研究者に褒めてもらうのは良いですね。研究室のKH君が共同研究者のMT先生にずいぶん褒められたのですが、管理人のような駆け出しPIにとっては自分の学生が外部の研究者から褒められるのはうれしいものです。管理人も自分の学生をもっと褒めればいいのですが、なんとなく正面から褒めるのは苦手です。学生が面白いデータを出してきても「ほんまかいな?」という反応をするので、良くないPIの典型例かもしれません。理不尽なこともずいぶん言っているでしょう。実際にある学生には褒めてくれないとクレームつけられたことがあります。自分は褒めて伸びるタイプだから、褒めて育ててくれということみたいだったのですね。そういう時代になったんだとびっくりした記憶があります。5,6年前のことでした。管理人が学生の時はあまり褒められて育てられたわけではないのです。いわゆる放置プレーでしたから、実験計画から何から何まで全部自分で責任をもってやりました。ですが、教授から「君は実験している時が一番楽しそうやなあ~」と言われて、嬉しかったのを覚えています。まあ、確かに実験しているときは楽しかったのでした。

褒めるのも大事かもしれませんが、研究を楽しめるようなcheer upが一番大事だと思えます。PI自身が心底研究を楽しんでいる雰囲気が学生を育てるには一番大事だと語ってくれた友人がいますが、確かにそうかもしれません。その友人のラボのPI(管理人の先輩でもあります)は、地方大としては異例とも思えるほどアカデミアや研究機関に人材を輩出していますが、たしかになにやら怪しげで楽しそうな雰囲気はあります。ラボは放置プレーということです。昔ながらの放置プレーラボが今後も機能するか不明ですが、ラボの雰囲気や運営スキルが日本の科学技術を支える人財育成のキーになることは間違いないでしょう。
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by atsutoyoda | 2012-05-29 23:04 | 教育

面談

今日は入れ替わり立ち代わりいろいろな学生と面談しました。学生の将来ビジョンなども含めてかなり深い話が出来ました。経済的な問題についても話しました。勉強したくても学費や生活費をバイトで稼ぎ出さないといけないので、勉強する時間が確保できない学生が多いようです。日本の大学生は勉強しないという報道がありますが、勉強したくてもできない学生もかなりの割合でいるようです。そこをレスキューするような制度がもっと必要だと思います。成績の良い学生が経済的に苦しくて、バイトに忙殺されて大学にも来れないような状況が、今の日本の大学では普通に起こりうるということです。国立大学といえども年間60万円弱の学費を納入しないといけないわけですから、学生自ら生活費と学費を稼ぎだすのはなかなか大変なことでしょう。
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by atsutoyoda | 2012-05-24 23:29 | 教育

中間テスト、学生実験

講義担当している「生化学」の小テストをやりました。1問目で細胞内小器官を4つ選んで説明してもらい、2問目はDNA複製、3問目はセントラルドグマを説明してもらいました。教科書、ノート持ち込み可で記述式ですが、学生間でかなりの差が出ます。モチベーションがそのまま解答に表れるようで点数を付けると非常に多くのことを物語ります。この生化学を受講するのが何度目かのX君は、今までは凄まじい出来の答案でした。今日は見違えるような答案を作って来ました。顔つきも違いますから、きっと変化があったことでしょう。不出来な答案に中途半端に単位を出して社会に放り出すよりも、この変化を期待して待つ事も教員のだいじな仕事のような気がしています。その積み重ねが大学の評価になるのでしょう。

午後は動物系2年生の学生実験でしたが、レポートの書き方を教えるという内容でした。レポートと学術論文の構成を説明しました。実地訓練で学術論文を読んでもらいました。材料にしたのは管理人のラボで出した論文ですので、英文が難しいということはないですが、単語は初見で手こずったかもしれませんね。卒論ではこのくらいの実験をしてもらいますと言うと、学生が引いていく感じが伝わって面白かったですが。2年生の今のうちから手こずっておくと4年生になってから論文を読むのがかなり楽になるはずです。4年生で論文をたくさん読んでいる学生の卒論はかなり質の良い物になることが多いです。実験以外の時間は常に廊下のソファーで寝転んで論文を読んでいた学生がいましたが、あっという間に内定をいくつも取ってきたことを思い出します。
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by atsutoyoda | 2012-05-22 19:29 | 教育

高校同窓会

先日、管理人が高校一年の時にお世話になった担任のAM先生をお迎えして恵比寿で同窓会をしました。北海道や秋田からの参加者も含めて30名集まりました。このクラスはとても居心地が良くて、小学校から大学まで在籍したいろいろなクラスの中でもとびきり印象深いクラスです。もちろん生徒の仲が良くまとまっていたということもありますが、AM先生のキャラクターが生徒とうまく調和したということではないかと思っています。27年前ですから記憶も曖昧になっているのですが、AM先生の初めての担任クラスだったと思います。当時30そこそこだったと思いますが、前向きで元気の良い先生でした。今ではありえないでしょうが、体育祭などイベントの後に、「これで打ち上げしてきなさい」とカンパするような先生でした。そのままゾロゾロと渋谷に繰り出したものです。クラス一同、説教を喰らうこともありました。「私は女として生きていくためには学問で勝負するしかないと思って大学院に行った」というようなことで説教された記憶があるのですが、中学までの女性教師との違いに唖然とした記憶があります。凄まじい気合でした。

久しぶりにAM先生とお話して、改めて先生から影響をたくさん受けていると実感しています。AM先生の専門は日本史ですが、管理人は授業を聞いたことが一度もないのですね。そうであっても影響を受けているということですから、教育の意味を考えます。管理人が研究者として生きていこうと考えるようになったのも、AM先生との何気ない会話が影響しています。たぶん、「説教」も効いています。あな恐ろしやです。
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by atsutoyoda | 2012-05-21 19:17 | 教育

とんがった人材

大学生が勉強しないので、勉強させるように大学が工夫しろと中央教育審議会で議論されているようです。今の大学生が特に勉強しないのか、もともと日本の大学生は勉強しないのか分かりません。バブル絶頂の頃の大学生はよく勉強していたのでしょうか?企業も「大学では何も教えないで良い、会社で一から教える」ということで、大学で変な色に染まらないことを希望していた時代だったと思います。それが今では、「とんがった人材が欲しい」などという要望が企業から出てくるのですね。教育が「とんがった人材」を押しつぶしているのだとか。えらい言われようですね。一方、企業が求める人材として、「協調性のある人材」や「バランス感覚にすぐれた人材」が上位だったりします。企業からすると、「とんがった人材」で「協調性のあるバランス感覚にすぐれた人材」が良いのでしょう。難しい要求です。

日本が勉強することにメリットのある社会だったら、学生もどんどん勉強するでしょうね。とんがったほうが社会的評価が高ければ、どんどんとんがるでしょう。実態はどうですか?大学時代に必死に勉強して、研究して、とんがって博士号をとった挙句、どんな人生が待っているかご存知でしょうか?


【参考】 NHK解説員室 時論公論 「大学教育改革 黎明期に学べ」 (2012年05月14日 (月))
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/120380.html
「企業側からは「とんがった人材を送り込んでほしいのに教育が押しつぶしている」といった厳しい意見が出されました。」
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by atsutoyoda | 2012-05-17 18:52 | 教育

実験ノート

2年生向けの実習で実験ノートの大切さについて講義しました。実際にはまだ研究室で実験したことがない学生たちですから、ピンとこなかったかもしれません。昨年度も同様の講義をしましたが、その後、しっかりした実験ノートを作成している学生がほとんどいませんでしたから、メッセージはほとんど届いていないでしょう。2年生に特許のことなど話しても、遠い世界のことのように感じるのかもしれません。そうは思わない少数の学生へのメッセージで良いのかもしれませんが。研究室に配属されてからが実質的な訓練の場になるということだと思います。

考えてみると管理人が学生時代には実験ノートの作り方など習ったことがありませんでした。先輩のノートを参考にしてトライアルアンドエラーでまともな実験ノートが作れるようになったというのが正直なところです。最近は、実験ノートのマニュアル本があって、良い時代になりました。本だけではなくて、びっくりするようなコンテンツが無料で提供されていますからね。今日は下記のサイトに驚きました。これは実験ノートには関係ないコンテンツですが、驚くべき「講義」です。大学の講義の位置づけはどうなるでしょう。対話型の「白熱教室」がいいのでしょうかね。ただ、学部生にはきついかなという気がしています。議論できるレベルに引っ張りあげることが先でしょう。これは地味な作業ですが、家造りでいえば基礎を作るようなものです。基礎づくりの大切さに早い段階で気がついた学生というのは研究室でもとても伸びます。逆も然りです。


【参考】
「E. O. Wilson Biodiversity Foundation」
http://eowilson.org/
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by atsutoyoda | 2012-05-15 19:32 | 教育

大学生の勉強時間

ゴールデンウイークの谷間ですが、一コマ目から生化学の講義でした。出席率いいですね。教室を見渡した直感ですが、ほとんど欠席者いません。去年もそうでしたが今年の受講生もまじめな感じです。成績がいいかどうかは別なのですが、その姿勢は評価します。目標に裏打ちされた姿勢だとなおいいです。

朝の番組で大学生の勉強時間が話題になっていました。勉強時間が足りないので、もっと勉強して「もらうよう」に大学が取り組めということです。文科省からの「指導」がくるでしょう。教員が大学生を捕まえて「勉強してもらう」というのは、にわかに理解し難いです。ブログ管理人が学生のときには、「大学では何も学んで来なくて良い」、「大学で変な色に染まらないほうが良い」、「企業で一から教育する」、などと言われていました。まあ、バブルでした。そのころの学生が今は社会の中核にいることでしょう。それが20年で一転、大学で勉強させなさいとは。それだけ大学教育に期待せざるをえない社会状況だということでしょうが、頼みの綱が大学か、とも思えます。大学で一番勉強したはずの博士が日本の社会で評価されないのも理解に苦しみますが、ここに日本の企業(役所もそうか?)が抱えている矛盾が見え隠れします。「人間性に優れて、コミュニケーション能力のある、そこそこ勉強してきた学生」が一番もてるということでしょうか。

下記の国家戦略会議の議事録にも、勉強しない大学生へのプレシャーとなるような文言もありますね。もちろん、大学生はせっかくのチャンスですから、勉強したほうがいいに決まっています。学部3年生になると就活対策でソワソワしだします。学部で卒業して就職したい学生にとっては、入学してからの2年間くらいが勉強に没頭できる最後のチャンスになるかもしれません。そばで学生を見ていてそう感じます。勉強と言っても座学だけが大学での勉強ではないですが、今回のニュアンスだと座学の勉強時間を増やせと指導されるでしょう。

【参考】
「平成24年第3回 国家戦略会議 議事要旨」
http://www.npu.go.jp/policy/policy04/pdf/20120413/yousi.pdf
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by atsutoyoda | 2012-05-01 17:59 | 教育