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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda

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原状復帰?、相談、息子の誕生日

午前中はプレゼン準備や業者への対応で慌ただしく過ごしました。被災した高額備品の代替品が納入できそうで、にわかに業者さんの出入りが激しくなってきました。震災で破損した物件については少額のものはほぼ更新してもらったのですが、高額のものについては会計からまったく音沙汰ないので、もう自力で購入するしかないのだろうと諦めていたところでした。時間はかかりましたが今回の措置は本当に有難いです。これでほぼ原状復帰が見込めます。ただ内壁の補修工事がまったくと言っていいほど進んでいないので、備品の配置には苦慮しています。補修工事をするときに実験機器をラボ外に移動させないといけないのは目に見えていますから、いつラボのセットアップをするのが良いかといえば、内外壁の工事がすべて終わったあとでしょう。それがいつになるのかまだ分かりません。年度内に終われば良いと思うことにします。

昼過ぎに学部2年生の学生さんが研究室に来ました。うちのラボの研究紹介をして、そのあとざっくばらんに話しましたが、「先生はなんで畜産で勉強しようと思ったんですか?」と質問されたので少々面食らいました。ただ、そういう質問をする気持ちも分かるので包み隠さず話しましたが、納得してもらえたでしょうか。

今日は息子の4歳の誕生日でした。夕方、スパークリングワインと日本酒を買いこんで、自宅に帰りました。自転車仲間のDAさんも加わってにぎやかな誕生会になりました。しかし、生後4年でずいぶんヒトらしくなるものです。顔だけでなく発想などもだんだん私に似てきており、うれしいやら悲しいやらです。
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by atsutoyoda | 2011-09-28 22:59 | その他

原発事故の影響が入試にどう影響するか?

気になる記事がありました。来年度入試の受験動向ですが、大震災の被災県の大学を希望する受験生が大幅に減少する可能性があるということです。特に福島の大学を志望する受験生は14%減ということです。それを見越して福島大学では受験料を免除するそうです。茨城大学も原発事故の影響を強く受けているので似たような状況だととらえるのが良さそうです。特に農学部のある阿見町は周辺よりも線量が高いことが放射性物質汚染マップを見て一目瞭然なのですが、これを見た受験生は農学部受験を躊躇する可能性はあります。今、農学部キャンパスはどういう状況なのかを正確に公表し、その対策について情報開示する必要がありそうです。「風評被害」は自らの努力で回避するしかありません。この冬の入試シーズンは正念場だと思います。

「福島の大学を志望する者14%減 全国模試、原発事故影響か」
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092401000689.html

「志願者全員の受験料免除 福島大学、来週の入試で」
http://www.j-cast.com/2011/09/08106651.html
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by atsutoyoda | 2011-09-27 21:40 | その他

秋の気配、眼科

平日はなるべく朝5時すぎに起きて、1時間弱、ジョギングかサイクリングをしますが、日の出がかなり遅くなりました。しかも今朝はかなり寒くて、ついに長袖Tシャツでの出動になりました。1か月前まで酷暑のオフィスで熱中症に気を付けながら仕事していたのがウソのようです。ここ数年、快適に過ごせる季節が短くなっているような気がします。気のせいかもしれません。年齢を重ねて季節の移ろいを早く感じるからかもしれません。
午前中は懸案論文を書くことに専念して、全体的にほぼ仕上がりました。午後は半休をとって眼科に行きました。職場の健診でひどく視力が悪くなっていたことに気が付いたので、家の近所の眼科医に検査してもらいましたが、どういうわけだか職場の健診時よりも視力がぐっと良くなっていたのでした。この連休、なるべくPC画面を見ないようにしてみましたが、それが効いたのかもしれません。それに加えて薬剤師に薦められたかなり高めの目薬を頻繁にさしたのも良かったのかもしれません。この目薬にはタウリンが入っていたりするのですね。タウリンは眼の機能維持に重要な成分で、タウリン欠乏食を与えたネコは失明します(ネコはタウリン合成できないためタウリン欠乏します)。ヒトやラットはタウリン欠乏しないと言われているのですが、運動などで筋肉のタウリンは減っていきます。目も酷使するとタウリンが減っているのかもしれません。眼の栄養学というのは栄養学のなかではかなりマイナーだと思いますが、個人的には重要な領域に思えてきました。自分自身のQOLを維持するためにも少し勉強してみようと思います。
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by atsutoyoda | 2011-09-26 21:45 | 研究

アクセプト、停電

懸案のうつ病モデル動物の論文がようやくアクセプトされました。一年前にあるJournalに投稿してから、紆余曲折があって7回くらい投稿しなおす羽目になりました。英文校閲だけで3回くらいやったでしょうか。論文の中身についてはいずれここで解説しますが、私が微生物から神経科学に専門をシフトする(というより15年ぶりに神経科学に回帰する)上で重要な仕事で、現在、このモデル動物を出発点として研究を展開しており、今回の論文採択はうれしいというよりもホッとしています。IF値は高くないJournalなのですが、まずは世のなかに送り出せたということで良しとしましょう。

昨晩の台風で全国各地、かなりの被害がありましたが、農学部キャンパスもあちこち倒木があったりでそれなりに被害がありました。阿見も停電したようですが、実験動物舎も一部停電していました。特に動物飼育室の照明が復旧できず、急遽、修理をお願いしました。かなり迅速に対応してくれたので事なきを得ましたが、連休前のこういう出来事はハラハラさせられます。私が海外出張や休暇を取っているときに頻繁に動物舎関連のトラブルが起こるのですが、今回は直前にレスキューできたのでラッキーだと思いましょう。でも気分的に疲れます。実際に動物を飼育している学生は肝っ玉を冷やしたことでしょう。
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by atsutoyoda | 2011-09-22 18:18 | 研究

台風、ボート部の艇庫

台風が直撃しましたが、これから関東地方にもやってくるようです。近所の研究所や大学では帰宅命令が出たそうです。うちは何も指令が出ませんし、通常通り業務です。これから教授会なので夕方まで大学にいることになるでしょう。ただし学生には帰るように指示しました。震災でひび割れた壁はまだ補修できていませんが、そこから雨水が入り込んで機器を濡らすのではないかと心配しています。

茨城大ボート部の部員がこの豪雨のなか挨拶にやってきました。私はボート部の顧問をやっています。若いころはコーチをしていて早朝の水戸に通った時期もありました。艇庫は水戸の那珂川の河川敷にあるのですが、なかなかの老朽化ぶりです。ボート部の学生たちがその立て替え要求のプレゼンを学生部でするので、事前に内容をチェックしてほしいとのことでした。瀬田川や戸田の艇庫を見慣れている私としては、茨城大学の艇庫を見たときに衝撃を受けました。何せ私が赴任した当時は電気も水道も無く、雑草の中にプレハブがあるという状況でした。そこで煮炊きして合宿していたわけです。私が部の顧問に就任した後、私自らレースに出て成績をだして、大学へ成果をアピールし、電気や水道を通してもらいました。最近はインカレで表彰台にあがることが珍しくないような強い部になってきたのですが、老朽化したプレハブの艇庫はそのままです。厳しい環境であの肉体的に過酷なスポーツをやり、かつ戦績を残すような学生がいることに感ずるものがあります。しかし、今日来た5名の学生達はそういう悲壮感を漂わせないさわやかな印象でした。私の時代のボート部員と違いスマートです。体育会系というニュアンスもずいぶん変わってきたのでしょうか。艇庫立て替え要求プレゼンも人物の素直さが全面にでていましたが、ちょっとした入れ知恵をしておきました。功を奏するといいですが。
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by atsutoyoda | 2011-09-21 14:37 | その他

神経科学会終了

先週木曜日から土曜日まで神経科学会に出席してきました。会場はパシフィコ横浜で、ポスター会場も広々としていました。参加者は3500名とかで、私が大学院生だった20年前とはくらべものにならないほど大きな学会になりました。特に当時よりも若い世代の参加者が増えている印象があり、全体的に明るく活気があります。オーラル、ポスター会場ともに大学院生くらいの世代が熱心に議論しているのが印象的でした。

私たちも16日にタウリンとうつ様行動に関するポスター発表しました。お客さんがだれも来ないのではないかと思いきや、発表前からかなりの聴衆に集まってもらえたので、演者のIW君もやりがいあったことでしょう。いくつか共同で研究できそうな相手も見つかりましたのでそれも有意義でした。神経科学会では、わたしたちのような栄養学的なアプローチを使っている研究発表が少ないのですが、不飽和脂肪酸と統合失調症に関する研究発表などもかなり注目されていたようでした。妊娠マウスにカロリー制限して、仔マウスのうつ傾向を解析するという研究にもたくさん聴衆がいました。あと、おとなり産総研の睡眠障害モデルマウスというのも面白かったですが、ケージを細工してストレスがかかるようにしてモデルマウスを作ったそうです。その細工については特許が関係するので教えてくれませんでしたが、将来的にはこの睡眠障害モデルマウスを用いて睡眠改善の栄養因子のスクリーニングをしたいということでした。栄養学的なアプローチを用いた精密な神経科学というのはこれからの分野かと思えますが、着実に研究人口は増えているような気がします。

学会夜の部ですが、15日は神経科学者SNSのオフ会、16日は学会の懇親会に参加しました。特に学会懇親会は参加費が1000円でしたが、これは若い人に参加してほしいという大隅典子先生(今回の大会長ですね)の意向が反映されていたようです。これは非常に良かったです。サーブされたのは乾きものとビール、ワイン、東北の地酒(日高見を飲みましたが、これが秀逸でした)などでしたが、これで充分という気がします。食事は2次会で取ればいいので、1次会の懇親会は交流に集中したほうが良いでしょう。利根川進先生をはじめ大先生方も若手に混じって普通にフロアでお話ししているので、これが本来のすがたの学会懇親会なのでしょう。賛否両論あるかと思いますが、私は今回の懇親会のやり方に賛成です。若い世代が気軽に参加できる懇親会はとても良いと思えます。学生の学会参加費も安いですね。学会全体で若い人を支えようという気概を感じます。学会運営なども含めて今回の大会参加はいろいろ勉強になりました。

来年の大会は名古屋です。名古屋が台風で大変なことになっていますが、これ以上、日本を壊さないでくれと言いたくなります。
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by atsutoyoda | 2011-09-20 18:03 | 学会

神経科学会

早朝から子供と散歩しましたが、まだまだ暑いです。家の近所のコメの収穫はすべて終わったようで、田んぼを見ると秋の風情ですが、体感的にはしっかり夏です。

今日から神経科学会に参加します。今年はポスター発表しますが、この学会で発表するのは実に20年ぶりくらいになるかと思います。長い奉公の時間を経てようやく興味のある分野に戻ってこれたという感じです。大学院生の当時の仲間の何人かがこの分野で偉くなっているのを見ると、差をつけられたなと思いますが、こちらは回り道したなりの分野を構築するために努力しましょう。今のサイエンスを取り巻く状況を考慮すると、回り道させてくれただけありがたいと思わないといけないでしょう。

神経科学会で驚くのは学生の学会参加費が安いことです。懇親会も1000円(これは大人も)ということで、学会の意図を強く感じます。畜産学会で学生の参加費や懇親会費を安くしてくれと提案しても、たいがい良い顔をされませんが、この違いは何なのか神経科学会の運営に携わっている先生に聞いてみたいと思います。次世代を育てる意気込みの違いでしょうか。次世代を育てないといけないのはどの分野でも一緒でしょうが、その対応に違いが出るのは興味深いです。この違いはその分野の構成メンバーの思想に依存していることは間違いないでしょう。
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by atsutoyoda | 2011-09-14 09:13 | 研究

内部被曝の真実

午前中から論文執筆してましたが、明日から学会出張なので午後は溜まった雑用と会議をひとつこなしました。しばらく集中して論文作成したのでかなり進捗しましたが、雑用が多いときでもある程度のペースを維持したいものです。今日も要領を得ない電話や営業にイライラしながらも、爆発しなかったのはいつもより研究に時間を割いているという満足感があるからでしょう。

東大の児玉龍彦先生の「内部被曝の真実」 (幻冬舎新書)を買ってみました。原発事故関連の書籍がかなり出版されていますが、児玉先生の書籍はなぜか読んでみようという気になりました。You tubeなどの影響もあるでしょうが、研究者としての業績を良く存じ上げていることがあると思います。

以下、アマゾンの内容紹介。

「内部被曝の真実」 (幻冬舎新書)

「私は国に満身の怒りを表明します」
  「7万人が自宅を離れてさまよっているときに、国会は一体、何をやっているのですか!」

福島原発事故では、広島原爆20個分以上の放射性物質が放出された。国が「測定と除染」に今すぐ全力を挙げなければ、子どもと妊婦を守れない。
YouTubeで100万回以上も再生されて大きな反響を呼んだ、正義の科学者による魂の国会スピーチを完全採録。
 さらに
■国会でのスピーチに寄せられた疑問・批判への回答
■ヨウ素被曝と子どもの甲状腺がんの因果関係の立証には長い年月がかかることを、今から2年前にすでに警告していた論考
■国会出席を決断するにいたった南相馬でのある1日について書き下ろした「私はなぜ国会へ行ったか」
を加えての緊急出版!
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by atsutoyoda | 2011-09-13 19:40 | 研究

振替休日を過ごす、鉄道博物館

今週は土曜日が神経科学会の出席で業務日なので、今日、振替休日を取りました。振替休日を生産的に過ごすコツですが、非情なまでに業務(雑用)をしないことでしょう。今までは振替休日も通常の出勤日と同様に雑用をこなしてしまっていたのですが、最近は電話に出ない、雑用のメールには一切反応しないことを留意しています。これを徹底するとかなり生産的な時間を確保できます。事務の方には申し訳ないですが、無限に続く雑用の連鎖をどこかで断ち切る時間が必要です。これは教員各自が工夫をするしかありません。

昨日は大宮の鉄道博物館に家族で行ってきました。オープンからしばらく時間がたっているので空いているかと思いきや、なかなかの盛況ぶりでした。お客さんは10代までの子供が圧倒的に多くて、20代くらいの若者がすこし少ない印象でした。30代、40代の親世代は子供のお供でしょうか。孫を連れた60,70代の方も見かけましたが、3世代で楽しめる博物館というのは素敵ですね。私は子供のときから鉄道好きで、息子もそれなりに好きなので、5時間近く博物館にいましたが全部は見切れませんでした。なぜ鉄道に惹かれたのかは分かりませんが、最近、蒸気機関車の長い汽笛を聞くと涙が出てくるようになりました。これは子供のころには無かったことですが、こうした変化を自分では納得しています。
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by atsutoyoda | 2011-09-12 17:31 | 研究

子供と妊婦を守る、浅見輝男先生

東大の児玉龍彦先生の記者会見をYoutubeで拝見しました。子供と妊婦を守るにはこれからの農学の責任が重大であると感じます。もちろん風評被害対策は大事です。しかし、農を守る前に人を守れる農学でないといけません。特に次世代を。

「児玉龍彦さんの緊急記者会見(8.12)ダイジェスト1/2(メッセージ)」
http://www.youtube.com/watch?v=oFk2i96MLPQ&feature=share

昨日の新聞記事で発見したのですが、本学部の名誉教授、浅見輝男先生が原発事故に関する本を出されたようです。これは早速拝読させていただきます。よく先生には論文を書きなさいと激を飛ばされました。緊急にこの本を出されたようですが相変わらずのアクティビティーに圧倒されます。

「福島原発大事故 土壌と農作物の放射性核種汚染」(浅見輝男、アグネ技術センター (2011/08)
(Amazonの記事より)
「かつて、大気圏内核爆発実験により放射性核種が降り注ぎ、日本の土壌や農作物は汚染された。福島原発大事故による汚染は、この時の数千倍、数万倍にあたる。そして、われわれの命に直結する「食材」の汚染が全国に広がった。事故後4ヵ月を経過する中での実態を把握し、大気圏内核爆発実験時、その後の日本土壌と農作物の放射性核種汚染研究、チェルノブイリ原発事故への対応について紹介した。著者は環境土壌学の第一人者で、今後さらに深刻化するであろう土壌汚染問題の基本情報として、緊急出版した。」
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by atsutoyoda | 2011-09-09 17:45 | 震災、原発