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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
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VFA

揮発性脂肪酸(VFA)のガスクロ分析をRKさんと一緒にやりました。VFAのにおいを嗅ぐとルーメン液まみれになりながら、ルーメン内微生物のタンパク質を精製していた時代を思い出します。時代とは言ってもたかだか5,6年前なのですが、まだ管理人自ら朝から晩まで実験する時間があったのです。今から思うと良い時代でした。やはり実感として、この5,6年で一気に研究以外の業務が増えたように思えます。もちろん講義数も増えました。参考にあげた日本からの論文数の推移は我々の勤務実態をとてもよく反映していると思えます。

この時期になると毎年、講座で最年少教員が保険料の集金を担当させられるのですが、管理人は赴任してから15年間ずっと集金係です。つまりこの15年間で管理人よりも若い人が講座に赴任してきてないことになります。集金をするのはたいした業務ではないのですが、15年間最年少ということに暗澹たる気分にはなります。若い教員がバリバリ研究して論文は生まれるわけですが、そういう教員が減少している状況では、論文数の減少が当然であると思えるのですね。しかも、若い教員でさえ、研究以外の業務に忙殺されたりしていますから、いったい誰が研究して論文を書けるのかということです。数少ない優秀な大学院生でもっているようなものです。そういう必死に研究して論文を書いている院生の横に昼行灯の教員がいたりするわけですから、まだまだ組織には改善の余地はあるわけです。それは文科省も財務省も良くご存知でしょう。

【参考】
「あまりにも異常な日本の論文数のカーブ」(ある地方大学元学長のつぼやき)
http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/26f372a069cbd77537e4086b0e56d347
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by atsutoyoda | 2012-07-26 17:53 | 研究

ガスクロマトグラフィー

震災で壊れたガスクロマトグラフィー3台を昨年度末に更新したのですが、ようやく揮発性脂肪酸分析にこぎ着けました。機器はGC-8AとGC-2014です。GC-8Aにはクロマトパックがついていますが、直感で操作できないですね。慣れれば良いのでしょうが、慣れるまでに時間がかかりそうです。実験する時間がなかなか取れない、記憶力も悪くなったPIにはつらい仕様です。ただ、学生さんはすんなり操作法を覚えたようですから、我が身の老化を痛感します。マイクロシリンジの先も見えません。一方、GC-2014はPCで操作し、オートサンプラーがついていますが、ブログ管理人は8Aでの短鎖脂肪酸分析をマスターするだけで今日は精一杯でした。操作マニュアルを学生さんたちが作ってくれることになったので助かります。ひさびさの実験三昧で、徐々に夏休み気分になってきました。雑用で忙殺される日も実験勉強三昧の日もどちらも疲れますが、気分的には全く異なります。高揚感があります。ヒグラシが鳴き出しましたが、ひとりオフィスで盛り上がっています。夏休みを迎える子供の気分です。と言うと来週大学院入試を控える教室員に怒られますかね。不必要な雑用でイライラされるよりはマシだと思ってください。
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by atsutoyoda | 2012-07-25 19:29 | 研究

必要のない書類の作成について

大学教員は年間を通じてさまざまな学内外の書類を大量に書きます。研究費の申請書のような重要度の高い書類もありますが、これは不必要ではないかという書類を書かされることもかなりあります。今日も科研費の間接経費に関する学内書類が不要ではないかと事務方に意見しました。些細なことですが、こういう指摘を教員側から事務にすることは大事なことだと思います。漫然と膨大な時間を必要度の低い書類作成に割くというのはとてももったいないです。雑用に忙殺される教員の時間が増えれば、教育や研究のアウトプット低下に直結します。

管理人はある財団から奨学寄付金をいただいたのですが、それを大学に寄付したいと申請しました。待てど暮らせど反応がないので担当者に問い合わせたのですが、寄付金の申し込みを申請してから、実際に研究室で研究費が使えるようになるまでに7つの事務的なステップを踏むのですね。大変な作業ですし、時間がかかるわけです。共同研究の申請手続きなども時間がかかります。共同研究は相手があるわけですから、手続はスピーディーに行えるような事務体制を作るべきだと考えます。小さいことですがこうした事務作業の改善の積み重ねが教育や研究の推進につながると思えます。大学改革においても事務作業の簡素化が必須でしょう。
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by atsutoyoda | 2012-07-24 18:56 | 大学

中間報告会

研究成果の中間報告会を行いました。進捗状況はまちまちですが、すでに論文になりそうなデータを手にした学生もいるのでまずまずでしょうか。ある学部4年生が4ヶ月弱でかなりのデータを出してきましたが、本人の研究への取り組み方を見ているとこれは良く分かります。プレゼンもしっかりしたものですから、何をやるべきか頭の中が整理されているのでしょう。こういう学生は研究のアウトラインを提示すれば、セルフモチベーションが高いのでどんどん自分で進んでいきます。邪魔をせずにときどき軌道修正をすれば良いということです。

先週の金曜日のある勉強会で話題になった京大新聞の記事です。勉強会に出席されていた豊田長康先生ご本人からもお話を伺いましたが、教育に関するところが面白いです。

【参考】
豊田長康 国立大学財務運営センター理事長 「京大を『評価』して思ったこと」(2010.11.01)
http://www.kyoto-up.org/archives/1187
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by atsutoyoda | 2012-07-23 20:49 | 研究

オープンキャンパス

今日は農学部のオープンキャンパスでした。来訪者は600人を超えたそうで昨年よりも大幅増です。ありがたいことです。研究室公開ではマウスの環境エンリッチメントケージを展示しました。4年生のTY君とKH君が概要を上手にプレゼンしてくれました。おかげで盛況だったようです。管理人は入試相談コーナーで受験生の相談相手をしていましたが、こちらも盛況でした。例年そうなのですが、お母さんが熱心ですね。受験生ではなくお母さんだけが相談に来るケースも多いです。熱心に質問するのも受験生よりはお母さんなのですね。大学の広報がどこをターゲットにすれば良いのか把握できます。

次回は11月の農学部学園祭にミニオープンキャンパスをやることになるでしょう。その前に来週土曜日は水戸本部のオープンキャンパスがありますね。農学部の一部教職員、学生も参加します。

【参考】
「オープンキャンパスのパンフレットを掲載しました」(茨城大学)
http://www.ibaraki.ac.jp/news/2012/07/181017.html
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by atsutoyoda | 2012-07-21 18:17 | 大学

オープンキャンパス準備

オープンキャンパスの研究室公開の準備をしました。機械工学のOT先生ラボでマウス用エンリッチメント道具を作りました。公園の遊具のようなものです。マウス用の遊具ですね。遊具にセンサーをつけてマウスが遊んだ回数をリアルタイムにカウントできるようにしましたが、かなり高機能のエンリッチメントケージが出来上がりそうです。明後日、21日土曜日の農学部オープンキャンパスで公開しますが、このエンリッチメントケージは研究の出発点で、我々にはもっと野望があるのですが、それは当日ご紹介できればと思います。

7月21日(土曜)の10時から15時までが研究室公開です。研究棟5階504号室でお待ちしております。阿見キャンパスです。水戸キャンパスではないのでお間違いなく。
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by atsutoyoda | 2012-07-19 22:36 | 研究

農学部オープンキャンパス

この週末、21日土曜日に茨城大学農学部のオープンキャンパスがあります。さまざまな企画がありますが、研究室公開もあります。管理人も農業工学のOT先生との共同研究を紹介することにしました。「動物にとって快適な環境とは何か?」についての研究ですが、動物科学と機械工学をハイブリットするとこういうことができるという実例をお見せします。高校生だけでなく、幼稚園、小学校の子供達にも楽しんでもらえるような企画ですので、お誘い合わせの上、是非ご参加ください。下記にオープンキャンパス全体の簡単なプログラムを転載しましたが、この小所帯の学部でこれだけの多様な企画が実施できるのもうちの学部の特徴だと思います。

【参考】
「2012年茨城大学農学部オープンキャンパス」
http://www.agr.ibaraki.ac.jp/news/H24.amiOC.pdf
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by atsutoyoda | 2012-07-17 19:35 | 大学

ベタ、大津市の件

研究室でベタを飼い始めました。5月に研究室の学生さんが誕生プレゼントしてくれた水槽で飼う魚はこれしかないと思っていました。闘魚と言われていますが、この個体(オス)は鏡を見せても攻撃ポーズ取りませんし、どうものんびりしています。となりで仕事していると覗いてきます。可愛いです。オス同士が死ぬまで闘う魚とは思えません。ただそういう習性があるということです。これは条件が整わないと分からないものです。

大津市立中学校の事件について少し調べました。事件の原型はすでに管理人が中学時代からありました。30年前の東京都区内です。今回の件で、大津市長が個人的な見解としながらもいじめと自殺の因果関係を認めたことは評価に値します。県の教育関係者と徹底的にやってほしいと思います。いじめ防止にはより少人数教育が必要などといういかにも予算要求に使えそうな結論にならないことを祈ります。今回は少し暗いものを感じています。

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by atsutoyoda | 2012-07-12 19:23 | 趣味

パンダ

上野動物園の仔パンダが死にました。パンダには特別思い入れはないのですが、管理人は茨城にきてしばらく消化管内セルロース分解菌の研究をしていたので消化管内微生物の研究対象としては興味はありました。この仔パンダが産まれた当初、育児放棄かと思えるような行動を母親パンダがしていましたが、直接の死因は誤飲性肺炎だそうです。育児放棄が直接の死因ではないようですが気にはなります。一方、和歌山のアドベンチャーワールドでは繁殖がうまくいっているようです。

パンダといえば、セルロースを消化管で分解してエネルギーを得るのですが、最近の関連文献を調べてみました。すでに中国のグループが消化管内容物メタゲノム研究の成果を報告してますね。

【参考】
「上野の赤ちゃんパンダ死ぬ 母乳が気管支に入り肺炎発症」(朝日新聞2012年7月11日19時19分)
http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY201207110255.html

「ジャイアントパンダ繁殖研究」(アドベンチャーワールド)
http://aws-s.com/animal/panda.html

"Evidence of cellulose metabolism by the giant panda gut microbiome."
Zhu L, Wu Q, Dai J, Zhang S, Wei F.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Oct 25;108(43):17714-9. Epub 2011 Oct 17.
http://www.pnas.org/content/108/43/17714.long
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by atsutoyoda | 2012-07-11 21:12 | 研究

博士のキャリアパス

下記の報告書は論点が整理されていて良く書けていると思いました。博士キャリアパスについても言及されています。「キャリアパスを用意すべき」、「自力でキャリアパスを切り開くべき」と2つのご意見をTwitterで頂戴しました。現場で大学院生と直に接していると、院生が自力でキャリアパスを切り開くにはどうすべきかという点について、具体的な指導ができないことに気が付きます。「自力でキャリアパスを切り開くべき」というご意見の方には、是非ともそのご経験を今まさに就職に困っている博士課程の大学院生やポスドクに語って欲しいと思います。そういう機会が必要だとは思っていましたが、ここに赴任してから博士キャリアパスセミナーというのに出くわしたことがないのですね。「学生個人が受けられる教育研究サービスに大学間で大きな格差がある。」ということでしょう。運営費交付金も含めて「格差」が是正される方向であれば、アンブレラ方式も良さそうです。

【参考】
「国立大学法人化政策の課題とその対応」
http://www.tkfd.or.jp/research/project/sub1.php?id=335

「そうした現状の下、深刻な問題と思われるのは、アカデミアにおいても、企業の研究開発においても、グローバルな場では博士であることが不可欠であるにも関わらず、博士号取得後のキャリアパスが用意されていないので、最も優秀な学生は修士課程で就職を選び、大学院博士課程に進学しないことだ。」
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by atsutoyoda | 2012-07-10 20:49 | 科学技術政策