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茨城大学農学部飼料資源科学研究室公式ブログ。研究内容、教学支援、講義内容などを発信していきます。
by atsutoyoda
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科研費対策

ぼちぼち科研費申請書の作成も大詰めです。うちの大学では10月12日が学内締切なのですが、事務の方がかなり一生懸命チェックしてくれますから、ありがたいものです。科研費担当の事務と2度3度申請書をピストンすることもありますが、10年前では考えられなかったことです。それだけ茨城大学でも科研費の重要性が認識されてきたということでしょう。学内の科研費説明会も年々充実してきているようです。科研費申請助言制度というのもできました。これは科研費に頻繁に採択されていたり、審査員になった教員が、他の教員の申請書に助言する制度です。管理人も助言者として選ばれたのですがまだまだ他人の申請書にコメントするほど余裕はないので辞退しました。

今年も科学研究費学内説明会資料が配布されました。そのなかで良く採択されているとおもわれる先生方の申請書がいくつか例示されているのですが、おどろくほど共通点がありますね。管理人の申請書ともそっくりなのがありました。書き方のコツなども書かれていますが、ある先生が書かれたコメントが良かったのでこちらに転載します。

「我々は、国のお金(国民の税金)を使っている。もちろん、給料もそうである。社会に貢献することを意識しないといけない。(中略)研究していないノンビリ公務員的教員を見ると、私はその立場が納得できない。良い研究をしなければ、”本当の意味の”教育など出来ないし、茨城大学に良い学生も集まらないと思う。」

採択されている方の共通認識かと思います。この先生の経歴をみると管理人より少し若いと思われますが、全学向けの資料によくぞ書いてくれたと思います。
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by atsutoyoda | 2012-09-29 19:51 | 研究

神経科学会

先週は名古屋国際会議場で開催された神経科学会の大会に参加してきました。管理人が大学院生のころ、つまり20年くらい前にも神経科学会が名古屋国際会議場でありましたが、当時にくらべるとずいぶんと大きい大会になったと思います。4日間の開催は少し長い気もしますが、専門分野外の研究について勉強できるので良い機会だと思うようにしています。それに、学生さんの参加費が安いことがこの学会の特徴ですね。懇親会参加費も学生は2500円だったそうですが、これなら若い人も参加しやすいでしょう。実際に若い研究者や学生の参加者が目立ちました。質問がまったく出ないオーラル会場がかなりあって、どこかの学会を思い出しましたが、ポスター会場では熱心に議論する風景がありましたし、実際、私達のポスターにもたくさん詰めかけていただいて、たいそう活発な議論ができました。これは発表した学生にとっても励みになりますから、指導教員としてもこういう学会に学生を参加させたくなります。座長しか質問しないような学会よりも、教育効果はやはり高いのです。

学会から帰りの新幹線で東京医大茨城医療センターのニュースを知りました。医療センターの先生とは共同研究もしており、これから県立医療大も含めて農医連携研究を推進しようというタイミングなので複雑な心境です。

放置していた科研費申請ですが、分科「畜産学・獣医学」が「動物生命科学」に変更されていたのに気が付きました。これは25年度からのことだったのかと思いだしました。本件は3月末に発表されていました。この改編で採択されやすくなる、あるいは採択されにくくなる分野が出てくるかどうかがポイントですね。ぱっとみると「統合動物科学」などは畜産獣医系以外の研究者が参入しやすくなっているように見えます。畜産獣医の分野にはかなりインパクトがあることだと思えますが、それは来年の4月になったら明らかになるでしょう。茨城大学では10月12日が申請書の一次締切なのですね。ずいぶん早めに打ち切られるので、今からしばらくかかりきりになりますが、12日から北米神経科学会で渡米するので、ニューオリンズで科研費申請書の修正作業をすることになるのでしょう。

【参考】
科学研究費助成事業―科研費―「系・分野・分科・細目表」の改正について
平成24年3月23日
科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1320054.htm

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by atsutoyoda | 2012-09-26 20:00 | 学会

京都出張

土日は京都出張でした。畜産学会若手企画委員会メンバーと管理人のような中堅メンバーの情報交換を兼ねて勉強会をしてきました。管理人は科学技術の「選択と集中」の時代に、畜産学会の若手は何をすべきか提案めいたことを言いました。日本の財政関係の刺激的な資料を出したりしたので、若手メンバーがどう思って聞いてくれたかは分かりません。ただ、ずいぶんと楽しい前向きなディスカッションになったので、これは有望と思いました。少なくとも前向きでヤル気のある若いメンバーが学会にいるうちはまだまだ大丈夫でしょう。時代にあった学問の展開を考え、構築する努力をしていくというのは、大変ですがやりがいのあることではあります。若い優秀な会員を如何に獲得するかにこの先の学問がかかっていることは間違いありません。中堅メンバーのひとり近大のSTさんは、学会の機能が、「同窓会」、「婚活」、「政治」という話をされ、なるほどなと思わせるものでした。「政治」の話のなかで出てきた「iPS細胞が畜産学から出てきてもおかしくなかったはず」という指摘はまさにその通りです。水脈を発見するような努力に対してエンカレッジするような雰囲気をこの学会にもっと作れたら、若い優秀な人が学会に参加しやすくなるのではと思えます。
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by atsutoyoda | 2012-09-10 22:36 | 学会

概算要求、畜産学会若手企画委員会

文科省の概算要求でましたね。明日は京大農学部のTS先生が世話人となって、畜産学会若手企画委員会に出席してプレゼンすることになっているのですが、この概算要求案や先日ここでも紹介した神田主計官の著作を話題に出してみようと思います。グリーンやライフイノベーションへの「選択と集中」や大学改革が我々の専門分野に何をもたらすかという議論になるかと思いますが、若手のみなさんの意見をまずはじっくり聞こうと思います。ポスドクの方も来られるようですから、いわゆるポスドク問題についての議論もあるでしょう。管理人は学会常務理事なのですが、若い研究者の知恵を学会の政策や運営にいかせるような基盤を作って行きたいと考えています。昼は京大のレストランでランチ、夜はスペアリブの美味しいお店に連れて行ってくれるそうです。

行きの新幹線で専門に関係する各省庁の概算要求資料をじっくり読みましょう。

【参考】「平成25年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(平成24年9月)」
http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h25/1325564.htm
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by atsutoyoda | 2012-09-07 22:34 | 学会

農業環境工学関連学会2012年合同大会

来週、宇都宮で農業環境工学関連学会2012年合同大会があるのですが、農業工学のOT先生との共同研究を発表します。13日10時30分からポスター発表です。OT先生と共同研究をしなければ参加しなかっただろうという学会ですが、いやはや随分ターゲットが広い学会ですね。我々の演題はさらにこの分野の幅を広げているようですが。

P07 精密潅水制御による寄せ植えシステムの開発
○廣田 麻美 宮脇 和也 中村 優介 岡山 毅
茨城大学
[ 潅水 寄せ植え 精密農業 土壌水分 根圏環境 ]

P08 実験小動物用飼育環境計測制御装置の開発
○田中 勇気 飯尾 恒 豊田 淳 岡山 毅
茨城大学
[ マウス 環境計測 環境制御 回し車 光環境 ]


この学会が終わるとつぎはいよいよ日本神経科学会です。今日ネームカードが届きました。

【参考】「農業環境工学関連学会2012年合同大会」
http://www.adthree.com/jc/2012/
http://www.adthree.com/jc/2012/pdf/jc2012_poster_08_09.pdf
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by atsutoyoda | 2012-09-06 22:30 | 学会

「強い文教、強い科学技術に向けて」

財務省神田主計官の書かれた「強い文教、強い科学技術に向けて 客観的視座からの土俵設定」を読み終えました。初等教育や芸術、スポーツの章は飛ばしましたが(もっともこれはこれで興味ありますが)、高等教育、科学技術のあり方についてはじっくり読ませていただきました。「平成24年度文教・科学技術予算のポイント」の理解も深まりました。まず、400ページ近い本書の冒頭、濵田東大総長と国立大学についての対談なのですが、印象深い発言をリストしてみましょう。全て主計官の発言ですが、国立大学への問題提起になっています。

大学が社会が期待している人材を必ずしも供給しきれていない。

それぞれの国立大学が、研究、教育、産学連携、地域貢献、国際化などの主要な活動にどう力を配分するか、そのポートフォリオをしっかり作って、それに見合った質の活動をしているかということを国民に説明していくことが大切。

学部間の縦割りや意思決定の重さが問題視されることが少なくありません。また、学部と大学院の関係、教育と研究の関係、社会ニーズに対応した新分野の研究組織をどう考えるかという問題もあります。

(大学予算に関して)これは後世の世代への借金によるものであり、もう限界です。

どれも厳しいところをついてきますね。子や孫に借金して今の教育を成り立たせているという指摘はとくに重い言葉です。また、社会ニーズにあった新分野の研究組織の構築などはこれからの大学改革のトピックになるでしょうが、学会の縦割り構造の問題などもあり、一朝一夕にはいきそうにありません。しかし、これもスピーディーに対応しないと世界において行かれるという状況。

また学生についても厳しい指摘があります。

学部卒業生の就職率が落ちているのは労働市場の構造変化、足元の景気動向等も効いていますが、他方、本邦企業が外国人の採用を増やしていることもあり、我が国の学部卒業生の能力が日本企業から見て賃金に見合うだけに達していないという厳しい意見もあります。

アドミッション、カリキュラム、ディプロマと三段階のポリシーと目標が立てられていますが、残念ながら余り機能せず、結果として、卒業生の質が維持できていないという意見もあります。ディグリーのプレステージを上げるにも、諸外国のように何割かは落第するような厳しい進級、卒業基準にすべきではないかという意見もあります。

非常に厳しい指摘ですが、ベースにあるのは主計官のこういうお考えからです。これは「まえがき」で述べられています。

我々がなぜ財政再建に焦っているかが、偏に民族国家の存亡のステークにあること、そして、既に未曾有の財政赤字を抱えていることに加え、高齢化に伴い毎年1兆円の社会保障費の自然増を抱える中、このままでは、遠くない将来、我が国の財政が確実に破綻し、それまでの間、文教、科技を含めた国家活動がシュリンクしていく構造をご理解いただければ幸いである。

人材育成と科学技術力強化こそ、我が国が繁栄すると共に、人類共同体に貢献していく王道である。

「王道」と来ました。大学教職員や学生には一読を薦めます。

【参考】「強い文教、強い科学技術に向けて ―客観的視座からの土俵設定―」
財務省主計官(文部科学担当) 神田 眞人 著
発行 特定非営利活動法人 学校経理研究会
2012年6月刊行
http://www.keiriken.net/tsuyoi-bunkyo.html

「平成24年度文教・科学技術予算のポイント」(平成23年12月 神 田 主 計 官)
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2012/seifuan24/yosan011.pdf
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by atsutoyoda | 2012-09-04 21:06 | 教育

日本生物環境工学会

農業工学の岡山毅先生との共同研究を日本生物環境工学会で発表することになりました。どういうわけだか、キノコと動物(マウス)がおなじセッションなのですね。もともと植物研究者が多い学会だそうなので、動物に関する演題はほとんどないですね。どんなディスカッションができるか楽しみです。

【C会場】 9月5日(水)13:00-14:00 C3 キノコ・動物 座長:伊藤博通(神戸大)
C31 実験小動物用飼育環境の計測制御装置の試作
○岡山 毅,田中勇気,飯尾 恒,豊田 淳(茨城大学)
C32 培養期の遠赤外線照射や培地側面の電圧印加によるマイタケ子実体の生長に及ぼす影響
○川端啓寿,小澤紀王,オグントインボ・ボラジ,平間淳司(金沢工業大学),柳橋秀幸(金沢高等専門学校),松井良雄(金沢学院短期大学),谷口 真,倉橋 敦,下田隆史,西堀耕三((株)雪国まいたけ)
C33 茸の生体電位を指標としたSMA(Speaking Mushroom Approach)による環境制御に関する研究 -簡易実験装置による動作試験-
○小澤紀王,オグントインボ・ボラジ,川端啓寿,平間淳司(金沢工業大学),柳橋秀幸(金沢高等専門学校),松井良雄(金沢学院短期大学),倉橋 敦,下田隆史,谷口 真,西堀耕三((株)雪国まいたけ)
C34 SMA (Speaking Mushroom Approach) Environmental Control System Development Based on Bio-Electric Potential Feedback -Mushroom Cultivation Control System Design-
○Bolaji Oguntoyinbo, Toshio Ozawa, Keiju Kawabata, Junji Hirama (Kanazawa Institute of
Technology), Hideyuki Yanagibashi (Kanazawa Technical College), Yoshio Matsui (Kanazawa Gakuin College), Atsushi Kurahashi, Takafumi Shimoda, Shin Taniguchi, Kouzou Nishibori (Co., Ltd. Yukiguni Maitake)

【参考】
「日本生物環境工学会2012年大会の開催」
http://jsabees.agr.ehime-u.ac.jp/~taikai2012/

「日本生物環境工学会口頭発表プログラム」
http://jsabees.agr.ehime-u.ac.jp/~taikai2012/2012taikaioral.pdf
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by atsutoyoda | 2012-09-03 21:10 | 学会